林業・木材製造業労働災害防止協会茨城県支部は、林業と木材製造業の事業者が、作業者の協力のもとに、安全で快適に働ける職場をつくるために行う自主的な労働災害防止活動を促進し、技術的な指導と援助を目的として、昭和39年に特別な法律に基づいて設立された団体です。
森林は、21世紀の地球にとって大きな役割を担っております。
この森林を守り育てる林業と生産された木材を活用する木材製造業の職場が、安全で快適なものとなることを目指し、当支部は、厚生労働省林野庁、茨城県の指導のもとに事業者の皆さんの活動を支援し、「労働災害のない安全で快適な職場づくり」を推進しております。
当支部は次の活動を行っております。
安全衛生管理活動
労働災害の減少を実現するために、事業者と作業者が一丸となって参加する「林材業ゼロ災運動」や「木材加工用機械災害防止対策推進運動」など具体的な活動をはじめ、安全技能師範・安全管理指導専門家・安全衛生指導員などによる事業場に対する安全衛生指導、技術的指導を行っております。
- 危険予知ミーティング、指差し呼称などを盛り込んだ「林材業ゼロ災運動」の実施
- 安全管理体制の整備、安全装置の有効保持、機械作業の適正化などを重点とした「木材加工用機械災害防止対策推進運動」の実施
- 安全技能師範・安全管理指導専門家・安全衛生指導員などによる巡回指導の実施
- 林業巡回特殊健康診断の実施
- 高性能林業機械等の導入による安全対策の推進
- リスクアセスメントの推進
安全衛生教育
一定の業務や特に危険な作業に従事する作業者に対しては、労働安全衛生法で特別な教育や技能講習等を受けることが義務付けられております。
当支部では、事業場のニーズに応じるため、次のような安全衛生教育を行っております。
講習・研修
指定教習機関講習
- 木材加工用機械作業主任者技能講習
- 林業架線作業主任者技能講習
安全衛生特別教育
- 伐木等の業務特別教育(チェーンソー)
- 機械集材装置の運転の業務特別教育
労働省通達に基づく安全衛生教育
- 刈払機取扱作業者の安全衛生教育
- 林内作業車集材作業従事者安全教育(フォワーダ)
- 造林作業指揮者等安全衛生教育
- 伐木造材機械による安全作業教育
その他、林野庁・茨城県補助事業等による講習、研修
安全衛生意識の向上と広報普及活動
職場における労働災害防止への取り組みの決意を新たにするために、毎年1回関係者が一堂に会する全国林材業労働災害防止大会や、県内の労働災害防止団体が主催します、茨城県産業安全衛生大会を開催しております。
このほか、災害の発生動向・災害事例等の最新情報の提供を行うとともに、各種教育図書等の領布を行っております。